【HPマイクロ波】米国Wiltron社 1985年製 ビンテージYIG発振器 実測2.5GHz-7.5GHz(LPF OUT) +3dBm +15V/-5V 動作簡易確認済 現状ジャンク品

商品説明※【HPマイクロ波】は検索用キーワードです。

ご覧頂きましてありがとうございます。

当方所蔵整理品のビンテージマイクロウェーブアイテムです。

米国Wiltron社の
1985年製 ビンテージYIG発振器(YTO/YIG TUNED OSCILLATOR)
2.5GHz-7.5GHz(実測) +3dBm(実測) +15V/-5V
になります。

Wiltron社の1985年製マイクロ波機器からの取り外し品です。

取り外したマイクロ波機器の、Service Manualからわかる事は、

①出力にLPFが付いている。カットオフ周波数は記載無し。
※LPFを外せるかは不明。一体のように見えます。
②LPF出口の出力レベルは、+1dBmと記載。
③供給電源は、
+15V
-5V/BIAS
+25V/HEATER
と記載。
④MAIN COILとFM COILに、LINEARIZING TRANSFORMERなる
ラインフィルターのような物が挿入されている。

です。(画像参照)

また、現物の制御ピン印字は、
+15V、-5V、FM+、FM-、COIL+、COIL-、HTR+、HTR-
と記載されていて、一般的なYTOです。

大きさは、直径約46ｍｍで、高さは約44ｍｍです。

状態を確認する為に、下記のアマチュア的動作チェックをしました。
※MAINコイル電流をパラメータとした、発振周波数と発振出力レベルの、
大まかな確認になります。
※FMコイルは、未接続オープンです。

①テスター(HP E2377A)で各コイル直流抵抗値を測定。(室温冷却状態)
MAINコイル：14.2
Ω FMコイル：1.2
Ω HEATERコイル：344
Ω ※テスターリード抵抗値0.1Ωを含む

②3台の安定化DC電源(Keysight E3642A/Agilent E3640A/SE 342)
より、それぞれ、MAINコイル、HEATERコイル/+20V、+15V/-5Vを印加。

Keysight E3642A CC定電流モード ⇒ MAINコイル
Agilent E3640A CV定電圧モード ⇒ HEATERコイル/+20V
SE(昭和エレクトロニクス) 342(4出力) ⇒ +15V/-5V
※HEATERコイルの定格は+25Vのようですが、E3640Aが+20V上限なので。

実測電流値は、
HEATERコイル/+20V：約25mA(安定化後です)
+15V：約27mA -5V：約23mA
でした。

③LPF出力SMA端子に、アイソレーションとスペアナ保護を兼ねて10dBATTを挿入。
※ヒロセ電機 AT-110(DC-18GHz)
※LPFにレンチ用切り込みが無く完全円筒ですので、損傷防止の為、
元々のセミリジを残しています。(画像参照)

④10dBATTとスペアナ(ADVANTEST R3273)を短いセミフレキシブルケーブルで接続。
発振周波数と発振出力レベルを測定。
※スペアナ設定は、Refレベル：0dBm Span：500MHz
MARKER SIG TRK機能を使い、常に画面中央にて自動Peak Serch

⑤TUNEコイルに電流を流し、発振周波数と発振出力レベルを測定。

TUNE電流 発振周波数 発振出力レベル
95mA 1.96GHz -23.0dBm
100mA 2.06GHz -21.7dBm
105mA 2.16GHz -1.5dBm
110mA 2.26GHz -0.6dBm
120mA 2.46GHz +0.7dBm
130mA 2.66GHz +1.9dBm
140mA 2.87GHz +2.6dBm
150mA 3.07GHz +3.1dBm
160mA 3.26GHz +3.5dBm
170mA 3.46GHz +4.1dBm
180mA 3.66GHz +3.8dBm
190mA 3.86GHz +3.9dBm
200mA 4.06GHz +4.2dBm
210mA 4.27GHz +4.2dBm
220mA 4.47GHz +4.6dBm
230mA 4.67GHz +4.4dBm
240mA 4.87GHz +4.8dBm
250mA 5.07GHz +4.2dBm
260mA 5.27GHz +4.3dBm
270mA 5.47GHz +4.1dBm
280mA 5.67GHz +4.1dBm
290mA 5.87GHz +3.8dBm
300mA 6.07GHz +3.7dBm
310mA 6.27GHz +3.4dBm
320mA 6.47GHz +3.3dBm
330mA 6.67GHz +3.3dBm
340mA 6.87GHz +3.4dBm
350mA 7.07GHz +3.7dBm
360mA 7.27GHz +3.7dBm
370mA 7.47GHz +3.4dBm
380mA 7.67GHz -1.3dBm
390mA 7.87GHz -5.6dBm
400mA 8.07GHz -8.6dBm
410mA 8.27GHz -13.5dBm
420mA 8.47GHz -17.2dBm
430mA 8.66GHz -19.4dBm
440mA 8.86GHz -20.9dBm
450mA 9.05GHz -25.5dBm
460mA 9.24GHz -29.6dBm
470mA 9.42GHz -33.0dBm
475mA 9.51GHz -36.7dBm
477mA 9.54GHz -40.6dBm

2.5GHzから7.5GHzまで、+3dBm前後(+1dBm～+4dBm)の出力でした。
LPFのカットオフ周波数は、7.5GHzくらいのようです。
※YTO出力に10dBATTを挿入しているのでスペアナ表示に+10dBmします。
※R3273のプリセレ同調ズレによるレベル低下を改善する為、
適宜Presel Auto Tuneを実行して、測定しています。

※測定機材は校正していませんので、精度を保証するものではありません。
あくまでもアマチュアレベル参考値です。
※測定機材は出品対象ではありません。

取り外し品で、経年変化に伴う傷、汚れ、クスミがあります。
詳細は確認していませんので、現状優先とします。
状態は画像にてご確認下さい。

あくまでも、現状渡しジャンク品となります。
ノークレーム＆ノーリターンでお願いします。
※画像内のスケール、測定機材は出品対象ではありません。

Wiltron社の1985年製ビンテージマルチオクターブYIG発振器です。
高調波を抑える為のLPFが付いています。
カットオフ周波数が実測7.5GHzくらいですので、
基本発振3.75GHz以上の高調波を減衰させています。
マイクロウェーブ信号源として、工作、製作、試作、測定、実験、研究等に、
ご利用いかがでしょうか。

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